芯ズレによる穴径の拡大を改善する方法

設備が古くなったり、最新の設備であっても突き出しが長くなったり精度が厳しかったりするとリーマ加工で狙い通りの穴径を出すことが難しくなりますが、フローティングホルダで穴加工をサポートすることが出来ます。

GFIS:フローティングホルダ

GFISホルダはフローティング機構を持ち、なおかつER32コレットチャックに対して接続することが出来ます。

性能評価テスト加工
リーマ加工:RM-BN6-16.000-H7SA IC908(ヘッド交換式リーマ)

  • ワーククランプ状況

  • テスト設備:三井精機

    Vertex 550-5X(HSK-A63)
    クーラント:ソリューション10%

比較ツーリング

  • GFIS ER32X70-ER32

    コレットチャックに接続するフローティングホルダ
     (ER32コレットチャック+GFISホルダで使用)







  • HSK-A63 HYDRO 16X95

    iscar ハイドロチャック

テスト結果:GFISホルダーで下穴中心から0.075mm芯をずらして加工しても、
オフセットなしのハイドロチャックとほぼ同じ穴径で仕上がった。

芯ズレを起こしている設備でも、フローティングホルダを使えば狙い通りに加工できる


加工後穴観察
GFISホルダが非常に綺麗な面を実現している。

PRポイントと切替の対象候補や注意事項
  • コレットチャックで接続

    お手元にあるコレットチャックでクランプできます。

  • 穴精度が気になる

    下穴はしっかり開いているのに狙った通りの穴径で仕上がらない場合。

  • 穴に傷が入ってしまう

    リーマ加工後、穴に傷が目立つ場合。

  • 内部給油ありでご使用ください

    内部へのクーラント供給が必須です。

edited by yuki takashima